●親指こぞう●

今日は、『ともさと衣(ころも)』さんという役者さんの
朗読劇を観に行ってきました。

シャルル・ペロー原作の
「親指こぞう ブケッティーノ」

タイトルどおり子供向けの作品で、頂いたチラシには

『ベッドで 　ねながら　 きく 　おしばい』

って書いてあって。
客席がベッドだということは聞いていたものの、
いまいち舞台の全体像が想像できなかったのですよね(´_｀)
ん？長椅子みたいなベッドにみんなで並んで
腰掛けて聞くのかな？みたいな。

ところが。

会場に入ってみてびっくり！
まず真っ暗でがらんとした客席を進んでいき、
舞台上に作られた巨大な箱(家?)の入口から中に入ると… 
（入り口はこれ　↓　と全く同じでした）




な　　ん　　だ　　こ　　の　　空　　間 　！ ！(嬉々)


例えが悪くてアレなんですけど、あれです。
アウシュビッツ収容所の寝床みたいな雰囲気なんですよ(笑)
そう、穴蔵みたいな感じ。（でも決して冷たい感じではないんです） 
真ん中に電球が一つだけ吊り下げられてて。
で、その部屋を取り囲むように二段ベッドが連なって並んでおりまして、
部屋の真ん中ですでに待機していたお話のお姉さん(ともさとさん)が、
「好きなベッドを選んでね～」とか
「一人一つづつあるからね～」とか
「足元に気をつけるんだよ～」と、声をかけてくれるんです。

もう始まる前からワクワク感満載なのだが
どうしたらいいですかお姉さんハフン！(←鼻息)みたいな。
大人気ないことこのうえないアタシ。
で、自分のベッドはこれだと決めて腰を下ろし、その空間をしばし眺めていたんですが、そこでお姉さんから


「じゃぁみんな...横になって毛布をかぶって、目を閉じて...」


と、なにげなく指示が。
え？なにこれ、マジで寝るの？寝ちゃうの！？みたいな(笑)
一瞬戸惑いましたが、周りがみんなモゾモゾと横になり始めたのを見て、
え～！マジ寝るの！？なにこれおもろい～～！！(≧▽≦)
と靴を脱いで横になり、毛布を被りながら
ついニヤニヤしてしまいました。この時点で大人気なさ120％。
ワクワクしすぎて目なんか閉じらんねぇよ！(◎д◎)
みたいな。


そして静かにお話が始まり。


…もうね。
ともさとさんの声の使い分け方のすごいこと！！
登場人物が10人以上出てくるんですけど、
それを見事に演じ分けていらっしゃって、
しかも瞬時に声質を切り替えられるんですね！
この「瞬時に」てところがポイントですね。
瞬時に、しかも綺麗に切り替えるのは結構難しい技です。
うわこの人プロやなぁ！思てね。
いや、プロなんやけど、なんかほんまにすごいなぁて思た時って、
改めてそう思うんですよね。
プロなんやから当たり前なんかもしれんけど、
いやでもやっぱりすげぇなー！！と。
身振り手振りも完全になりきってて迫力があって、終始釘付け。
やっぱり目なんか閉じらんねぇよ！(◎д◎) 
お客を惹き付けるその魅力。
素晴らしかった！（拍手）

そうそう、それで、語りや台詞に合わせてね、
外から音が聞こえてくるのですよ。
扉を開け閉めする音とか階段を昇る音とか、
雨や雷・森の中の自然音とか。
箱の外で、何人かのスタッフさんが色んな道具を使って出してたような感じでしたね。
なかなかリアルでした。
しかし、あの巨人がドスドス歩く音（というか振動？）は、
一体どうやって作っていたんだろう？
ものすごい地響きが感じられて、箱大丈夫か！？とか思うほどでした（笑）
ほんとにアトラクションみたいだったよ♪
非常に素晴らしいエンタテインメントでした。


そんなこんなで随分長く書いてしまいましたが...（笑）



い　い　も　の　観　た　ど　ーーーーー！！



ともさとさん、素敵な時間をありがとうございました。